クレアチニン、Cre(シーアールイー)、Cr(シーアール)とは

クレアチニンCreシーアールイー)、または、Crシーアルー)とは、腎臓の機能の指標となる血液検査項目で、この数値が高いと腎機能の低下を示します。脱水症状でもクレアチニンの数値は上昇することがあります。

クレアチニンは筋肉内に存在するアミノ酸の一種であるクレアチンが分解されてできた老廃物で、腎臓の糸球体でろ過され尿中に排泄されます。腎臓に異常があると排泄量が減り、血液中にクレアチニンが増加します。血液中のクレアチニンの数値が高い場合は、腎不全、脱水などが考えられます。

クレアチニンの検査項目内容

区分 項目 略号 基準値 単位
血液検査
腎臓
クレアチニン Cre、Cr 1.1以下 *機関A
0.7~1.3(男性)、0.4~1.1(女性) *機関B
mg/dl

※基準値は、検査機関などによって異なります。あくまで健康状態を維持すうための目安と考えておきましょう。

採血した血液中のクレアチニン量を測定します。クレアチニンは筋肉量に比例するため、検査機関によっては女性の基準値を0.8mg/dl以下とするところもあります。とくに妊娠後のクレアチニンの数値は低くなります。

同じ腎臓機能を検査する尿素窒素と異なり、クレアチニンの数値は食事や運動などの影響を受けません。より正確な腎機能を検査するときに有効です。

クレアチニンの判定目安

区分 判定 判定目安
上昇 1.2以上 要再検査、または要精密検査
基準値 異常なし

クレアチニンの異常による可能性のある病気

検査結果 可能性のある病気
クレアチニンが高値 急性腎炎、慢性腎炎、腎不全、腎結石、腎盂腎炎、糸球体腎炎、尿路結石、尿毒症、心不全、脱水
クレアチニンが低値 筋ジストロフィー、多発性筋炎、長期臥床(ちょうきがしょう)

加齢によるクレアチニンの数値上昇はほとんど見られません。年齢とともに腎臓のろ過機能は低下しますが、同時に筋肉の量も減少するため筋肉内に含まれているクレアチンが分解されてできるクレアチニンも減少するためです。クレアチニンは、筋肉量に比例するため一般的には女性より男性のほうが数値が高い傾向にあります。

クレアチニンと関連のある検査項目

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