推算糸球体ろ過量(すいさんしきゅうたいろかりょう)、またはeGFR(イージーエフアール)とは、血液中の物質が腎臓の糸球体でろ過される量を求める検査です。腎機能を正確に反映する検査とされています。
推算糸球体ろ過量検査は、筋肉内から生成される老廃物であるクレアチニンの値を性別、年齢別に一定の式に当てはめて糸球体のろ過量(GFR値)を推定していきます。推算糸球体ろ過量の数値が低い場合は、慢性腎臓病と診断され、悪化すると腎不全を招き心臓や脳血管の病気などの合併症を引き起こす可能性があります。
推算糸球体ろ過量の検査項目内容
区分 | 項目 | 略号 | 基準値 | 単位 |
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腎臓 | 推算糸球体ろ過量 | – | 90以上 | ml / 分 /1.73㎡ |
※基準値は、検査機関などによって異なります。あくまで健康状態を維持すうための目安と考えておきましょう。
推算糸球体ろ過量の判定目安
区分 | 判定 | 判定目安 |
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基準値 | – | 異常なし |
軽度低下 | 60~89 | 要経過観察、生活習慣の改善 |
中・高度低下 | 59以下 | 要治療、または要精密検査 |
推算糸球体ろ過量の異常による可能性のある病気
検査結果 | 可能性のある病気 |
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推算糸球体ろ過量が低い | 慢性腎臓病(慢性腎炎、腎不全、尿毒症、糖尿病性腎症など)、腎障害の合併症(心臓や脳血管の病気) |