総鉄飽和結合能、総鉄結合能、TIBC(ティーアイビーシー)とは

総鉄飽和結合能そうてつほうわけつごうのう)、総鉄結合能そうてつけつごうのう)、またはTIBCティーアイビーシー)とは、鉄を輸送するたんぱく質(トランスフェリン)と結合しうる鉄の総量を調べる検査です。鉄欠乏性貧血で数値が上昇します。

血液中の鉄分が不足することで起こる鉄欠乏性貧血の診断をするための検査です。鉄は、食物から摂取されて骨髄で赤血球の成分やヘモグロビンに合成されて利用されています。この鉄分が足りないと血液中の赤血球数などにも影響を与え貧血を起こしやすくなります。

総鉄飽和結合能の検査項目内容

区分 項目 略号 男性の基準値 女性の基準値 単位
血液 総鉄飽和結合能 TIBC 253~365 246~410 μg/dl

※基準値は、検査機関などによって異なります。あくまで健康状態を維持すうための目安と考えておきましょう。

総鉄飽和結合能の数値判定目安

区分 男性の数値 女性の数値 判定目安
上昇 366以上 411以上 要経過観察、または要再検査
基準値 異常なし
低下 252以下 245以下 要再検査

総鉄飽和結合能の異常による可能性のある病気

検査結果 可能性のある病気
総鉄飽和結合能が高値 鉄欠乏性貧血、妊娠
総鉄飽和結合能が低値 感染症、肝炎、ネフローゼ症候群、悪性腫瘍

総鉄飽和結合能の数値が低値なら感染症や肝炎、高値なら鉄欠乏性貧血が疑われます。女性の場合、貧血が多くみられ男性よりも血液中の鉄分、血清鉄の数値は低く、総鉄飽和結合能の数値は高くなります。この原因は生理出血などのためにヘモグロビンの材料である鉄が失われるためです。

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