カルシウム、またはCa(シーエー)とは、血液中のカルシウムを検査する項目で、骨代謝、筋伸縮、血液凝固などに必要な検査項目です。副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍などの疾患で数値が上昇しやすい。
カルシウムは、骨や歯の形成、筋肉や神経の働きに関係している生命維持に欠かせないミネラルです。血液中の濃度を調べることで副甲状腺機能や骨代謝などの障害状態がわかります。また、カルシウム不足は骨粗しょう症の原因ともなり、骨をもろくしてしまいます。
カルシウムの検査項目内容
区分 | 項目 | 略号 | 基準値 | 単位 |
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腎臓 | カルシウム | Ca | 9.9~11.0 | mg/dl |
※基準値は、検査機関などによって異なります。あくまで健康状態を維持すうための目安と考えておきましょう。
カルシウムの判定目安
区分 | 判定 | 判定目安 |
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上昇 | 11.1以上 | 要再検査 |
基準値 | – | 異常なし |
低下 | 8.9以下 | 要再検査 |
カルシウムの異常による可能性のある病気
検査結果 | 可能性のある病気 |
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カルシウムが高値 | 副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍 |
カルシウムが低値 | 副甲状腺機能低下症、慢性腎不全、ビタミンD欠乏症 |
血液中のカルシウムとリンの2つのミネラルの間には、一方が増加するともう一方が減少するという関係性があります。