総コレステロール、TC(ティーシー)とは

総コレステロールTC(ティーシー)、またはT-Cho(ティー・シーエイチオー)とは、血中コレステロールなどの脂質の総量から脂質代謝異常や動脈硬化などのリスクをみる血液検査です。高コレステロール血症でも数値は上昇します。

血液中にあるHDLコレステロール善玉コレステロール)、LDLコレステロール悪玉コレステロール)、VLDLコレステロールなどの脂質の総和を総コレステロールといいます。悪いイメージのあるコレステロールですが、細胞膜や胆汁の成分としてやホルモンなどの材料となる血管を作る上で重要な役割を持っています。コレステロールが高すぎると脂質が血管壁に蓄積して動脈硬化(心筋梗塞、脳梗塞)などのリスクが増えますが、生命維持になくてはならないもので低すぎてもいいというものではありません。

総コレステロールの検査項目内容

区分 項目 略号 基準値 単位
脂質 総コレステロール TC、T-Cho 120~219 *機関A
150~220 *機関B
mg/dl

総コレステロールは、採取した血液から、血液中のコレステロールの総量を測ります。

総コレステロールの数値判定目安

区分 数値 判定目安
高度上昇 300以上 要治療
中度上昇 240~299 要再検査、または要精密検査
軽度上昇 220~239 経過観察、生活習慣の改善指導
基準値 異常なし
軽度低下 80~119 心配なし
中・高度低下 79以下 要再検査、または要精密検査

※基準値は、検査機関などによって異なります。あくまで健康状態を維持すうための目安と考えておきましょう。

総コレステロールは男女共に20歳を過ぎると年齢と共に上昇していき、70歳を境に徐々に低下していく傾向があります。男性では40~60歳代に最く、女 性は閉経後(55~70歳)に高値になりやすいです。妊娠によっても総コレステロールの数値は上昇することもあります。男性より女性の方が基本的な数値は 高い傾向にあります。

総コレステロールの異常による可能性のある病気

検査結果 可能性のある病気
総コレステロールが高い 脂質異常症(高コレステロール血症)、糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、閉塞性黄疸、クッシング症候群、高脂血症、肥満
総コレステロールが低い 栄養障害、低βリポ蛋白血症、肝硬変、甲状腺機能亢進症、肝機能障害、貧血

総コレステロールの数値単体よりも、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)とHDLコレステロール(善玉コレステロール)の数値と合わせてみることが大切です。

総コレステロールの数値が少し高くてもHDLコレステロールが高い場合は、あまり心配する必要がありません。しかし、総コレステロールとLDLコレステロールの数値が高い場合は生活習慣などを気をつけなくてはなりません。総コレステロールの数値が同じでも善玉、悪玉どちらのコレステロールが多いかで体の健康度が大きく異なります。悪玉コレステロールが多い人は注意が必要です。

数値が高い人は、等分や動物性脂肪の多い食事を控え、野菜豆類を積極的にとり、適度な有酸素運動を行うようにしましょう。また、総コレステロールの数値が極端に低い場合は、健康維持に必要なホルモンをつくることができず、老化を早める原因となります。20~30歳代で更年期障害の症状が現れたり、認知症になる場合もあります。がんや脳出血、仰うつなどの危険性が増えることも指摘されています。総コレステロールの数値が低い人は、タバコを控えたり、良質なたんぱく質をバランスよく摂取し規則正しい生活習慣にしましょう。

総コレステロールと関連のある検査項目

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