γ-GTP(ガンマ ジーティーピー)とは

γ-GTPガンマ ジーティーピー)、またはγ-GTガンマ・ジーティー)とは、肝機能を知るための検査項目の1つです。γ グルタミントランスペプチダーゼガンマ・グルタミル・トランスぺプチターゼ)の略称で、肝臓で生成され胆道系のタンパク質を分解する、肝臓の解毒作用に関係する酵素です。

肝臓や胆管の細胞が壊れるとγ-GTPは胆汁に排泄され血液中に流れ出てきます。このことから逸脱酵素いつだつこうそ)といわれています。γ-GTPが血液中に増加しても特に体への影響はありません。肝臓系の異常や障害は自覚症状がほとんどありません。

γ-GTPは、薬剤性肝障害急性膵炎(きゅうせいすいえん)肝臓がん閉塞性黄疸ストレスでも上昇する場合もあります。健康診断時の血液検査で測定します。肝臓以外にも腎臓やすい臓、脾臓、小腸など多数の臓器に存在する酵素です。特に飲酒の影響を受けやすく、肝臓の異常がアルコールや薬物に関するものなのかチェックできる項目です。

γ-GTPの検査項目内容

区分 項目 略号 基準値 単位
肝機能 γ-GTP γ-GTP 0~40 *機関A
0~50 *機関B
10~50(男性)、9~32(女性) *機関C
75(男性)、45(女性) *機関D
IU/l

※基準値は、検査機関などによって異なります。あくまで健康状態を維持すうための目安と考えておきましょう。

γ-GTPの数値判定目安

区分 数値 判定目安
超高度上昇 500以上 要治療
高度上昇 200~499 要再検査、または要精密検査
中等度上昇 100~199 要再検査、または要精密検査
軽度上昇 46~99 経過観察、生活習慣の改善
基準値 異常なし

γ-GTPの数値が100を超えたら必ず病院へ行くようにしましょう。100~200の間であれば脂肪肝が進行している可能性があり、お酒の飲みすぎなどで異常をきたしている状態になっている恐れがあります。

γ-GTPの異常による可能性のある病気

検査結果 可能性のある病気
γ-GTPが高い 脂肪肝、急性肝炎、急性アルコール性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がん、閉塞性黄疸、胆道閉塞、胆管結石、胆管がん、膵がん、向精神薬、アルコール性肝障害、薬物性肝障害
γ-GTPの上昇は軽度でALTが高い 肥満や糖尿病による非アルコール性脂肪肝
γ-GTPが200~300 IU/l以上で、ASTがALTより高い アルコール性脂肪肝

アルコール性肝臓傷害を疑われた場合は、直ちにアルコールの摂取を控えるようにしなければいけません。脂肪肝の場合はダイエットなどの体重管理や健康管理で回復の傾向に向かうので生活習慣を見直す必要があります。

アルコール性肝障害以外にも脂肪肝、慢性肝炎、胆汁うっ滞性肝炎、肝硬変、肝細胞がんなどの時にも数値が上昇します。酵素の性質上、飲酒によって一時的にγ-GTPが上昇している場合もあります。毎日お酒を飲んでいる人や大量に摂取した後などに検査を行うと上昇してしまう傾向があります。その場合は禁酒をしてから再検査となります。アルコールの飲みすぎによってγ-GTPが上昇してもAST、ALTが基準値内であれば肝臓の病気の心配はありません。

飲酒によってγ-GTPが上昇しやすい人とそうでない人がいるので、飲酒によってγ-GTPが上昇しやすい人は将来的にアルコール性肝障害を起こす可能性があります。お酒が好きな人は1年に一度は検査を受けるようにしましょう。また、女性の場合は、男性に比べてアルコール代謝機能の差や女性ホルモンの影響でγ-GTPの数値が低くなる傾向にあります。妊娠によっても数値は低値になることもあり、検査施設によっては女性のγ-GTPの基準値を30IU/l以下としているところもあります。

お酒を飲まない人でもγ-GTPの数値は高くなることがあります。その場合は肝臓病(非アルコール性脂肪肝)、胆石や胆道系のがん、原発性胆汁性肝硬変や抗てんかん薬、抗けいれん薬、ステロイド、睡眠薬、精神安定剤、解熱剤などの薬を服用している場合でも上昇することがあります。

γ-GTPと関連のある検査項目

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