肝機能の基礎知識 肝臓について

肝臓は、健康維持には欠かすことの出来ない臓器の1つです。1万素類異常にも及ぶ化学反応で私たちの生命活動を手助けしてくれる「生命の化学工場」です。直角三角形のような形をしており、脳や心臓よりなど体のどの臓器よりも大きく、重さは1.2~1.5kgほどもあります。肺、横隔膜の真下ほどにあり肋骨に守られいます。

様々な酵素によって血液を化学処理し、栄養素の代謝・蓄積、毒素の排除(解毒)、胆汁の生成といった生命維持には欠かせない働きをしています。体全体の血液の10~14%が肝臓に集まっており、肝動脈や肝臓独自の門脈という血管を伝い血液を処理しています。1分間に約1000~1800ml(1日に2160リットル)の血液が流れ込みます。門脈からは消化器官で吸収された栄養素、アルコールなどの有害物質が含まれており、肝臓はこれらを化学処理します。

生命維持には欠かせない「生命の化学工場」の肝臓ですが、「沈黙の臓器」とも呼ばれ肝臓自身に異常が起きても人体には自覚症状がなかなか表れません。肝臓を組織する肝細胞には再生機能も備わっているため肝臓の一部が破壊されても他の部分がサポートするように機能します。その為、自覚症状が出てくるときにはかなり深刻な状態になっている場合がほとんどです。肝臓を脅かす原因は肝炎ウィルスと生活習慣の乱れがあります。

生活習慣の乱れによる肝機能異常は、ほとんどの場合、食べすぎ、運動不足、お酒の飲みすぎからくるものが多く生活習慣の改善を行うことで自分で治せる場合がほとんどです。しかし、ウィルスが原因となるものは検査や治療が必要となります。日本国内で1年間に肝臓がんで亡くなる人の9割はウイルス性肝炎が原因だと考えられており、そのうちの9割はA型、B型、C型の3種類が占めています。

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