ALP(エーエルピー) / アルカリフォスファターゼとは

ALPエーエルピー)とは、アルカリフォスファターゼAlkaline phosphatase)の略称です。アルコールに関わるγ-GPTと同じ、胆道系の酵素で胆汁に排泄されます。肝炎、肝障害、閉鎖性黄疸などでALPの数値に異常が表れます。

肝機能の詳細を知ることのできる検査項目で、γ-GTPなどと一緒にチェックする項目です。主にリン酸化合物を分解する酵素でほぼ全ての臓器に存在します。肝臓、骨、小腸などに異常があると血液中に出てくる逸脱酵素です。肝臓、胆道系以外に含まれる骨や小腸に異常があるときも数値があがります。骨がつくられる小児時期には成人と比べALPの数値は高い傾向にあります。

ALPの検査項目内容

区分 項目 略号 基準値 単位
肝機能 ALP ALP 200~400 *機関A
100~325 *機関B
66~218 *機関C
80~260 *機関D
IU/l

※基準値は、検査機関などによって異なります。あくまで健康状態を維持すうための目安と考えておきましょう。

ALPの数値判定目安

区分 数値 判定目安
中・高度上昇 250以上 要再検査、または要精密検査
軽度上昇 219~249 心配なし
基準値 異常なし
低下 80以下 遺伝性低ALP血症 *遺伝性低ALP血症以外であれば心配なし

ALPの異常による可能性のある病気

検査結果 可能性のある病気
ALPが高い 肝臓障害(急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝うっ血)、閉塞性黄疸(胆管胆石、胆管がん、膵臓がん)、胆汁うっ滞、妊娠後期、骨軟化症、悪性腫瘍、甲状腺機能亢進症、潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)
ALPが260~599 閉塞性黄疸(胆管がん、膵頭部がん、総胆管結石、ファーター乳頭がん)、肝占拠性病変(転移性がんなど)、肝内胆汁うっ滞、胆道感染、骨疾患(転移性骨腫瘍、骨折)、薬物性肝障害、アルコール性肝障害、脂肪肝、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝細胞がん、甲状腺機能亢進症

悪性リンパ腫、白血病の浸潤、サルコイドーシス、粟粒(ぞくりゅう)結核、骨疾患(副甲状腺機能亢進症、くる病、骨肉腫)、潰瘍性大腸炎、慢性腎不全

ALPが80以下 遺伝性低ALP血症
ALP、γ-GPT共に異常 アルコール性肝障害、薬剤性肝障害
ALP、γ-GPTが共に高い うっ滞性肝炎、総胆管結石など、胆道系の病気

ALPには、ALP1~ALP6までの6つの型があり、これらの数値を調べるとどの臓器に異常があるか推定する手助けとなります。これら同酵素内で同じ働きをするがたんぱく質の構造が異なり分類できるものをアイソザイムといいます。

ALP1、ALP2が増加した場合、肝臓、胆道系の障害、ALP3が増加した場合、骨の病気、ALP4が増加した場合、悪性腫瘍、または妊娠後期の可能性、ALP5が増加した場合は、肝炎、肝硬変、ALP6が増加した場合は、潰瘍性大腸炎の可能性が高いです。

ALPと関連のある検査項目

 

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