AST(エーエスティー)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼとは

ASTエーエスティー)、とは、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(英語: Aspartate aminotransferase)の略称です。主に肝臓、心筋などに多く含まれている酵素で、これらに異常があると高くなる検査項目です。この数値が高いと肝障害、肝疾患や心筋梗塞の疑いがあります。

ASTは、GOTジーオーティー)、グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼとも呼ばれることがあります。近年では生物学者がGOTをASTと名称変更し近年ではASTという名称が国際標準になっています。

ASTは肝臓などに障害があると肝細胞などが破壊され血液中に流れ出てくるγ-GTPと同じ逸脱酵素です。採血によってASTの数値を検査します。10~40程度が基準値となり、単位はIU/lです。

ASTの検査項目内容

区分 項目 略号 基準値 単位
肝機能 AST (GOT) AST (GOT) 10~30 *機関A
10~40 *機関B
11~40 *機関C
8~40 *機関D
IU/l

※基準値は、検査機関などによって異なります。あくまで健康状態を維持すうための目安と考えておきましょう。

ASTの数値判定目安

区分 数値 判定目安
超高度上昇 1000以上 要治療
高度上昇 300以上 要治療
中等度上昇 150~299 要再検査、または要精密検査
軽度上昇 41~149 要再検査、または要精密検査
基準値 異常なし

健康診断で問題になるのはASTの数値が100前後の時です。ウイルス性肝炎の場合、ASTの数値は炎症が進んでいる急性期に100以上となり、200から300ぐらいまで数値が上昇します。急性肝炎の極悪期であれば500以上、場合によっては数千まで上昇します。

ASTの異常による可能性のある病気

検査結果 疑いのある病気
ASTが1000以上 ウイルス性急性肝炎(極期)、ウイルス性慢性肝炎の急性増悪、劇症肝炎、薬物性肝炎、虚血性肝炎
ASTが500~999 ウイルス性急性肝炎(極期)、ウイルス性慢性肝炎の急性増悪、急性アルコール性肝炎、薬物性肝炎、肝炎ウイルス以外による急性肝炎、総胆管結石、心筋梗塞
ASTが100~499 ウイルス性慢性肝炎、自己免疫性肝炎、急性アルコール性肝炎、薬物性肝炎、脂肪肝、肝炎ウイルス以外による急性肝炎、閉塞性黄疸、原発性胆汁性肝硬変、心筋梗塞、筋肉疾患、溶血性疾患
ASTが40~99 ウイルス性慢性肝炎、肝硬変、肝細胞がん、脂肪肝、自己免疫性肝炎、薬物性肝炎、閉塞性黄疸
ALT、ASTが基準値から100 IU/l前後 (30~100) 肥満、アルコールの飲みすぎ、慢性肝炎の可能性
ALT、ASTが共に高い、またはASTが500以上 急性肝炎
ALTがASTより高い (ALT ≧ AST) 脂肪肝、急性・慢性肝炎、胆石
ALTがASTより低い (ALT ≦ AST) 肝硬変、肝臓がん、、溶血性貧血、アルコール性肝障害
ALTは軽度上昇で、ASTが非常に高い 心筋梗塞、閉塞性黄疸、筋ジストロフィー、骨格筋など筋肉の病気

肝臓に異常がみられるとASTはALT(GPT)と比較して病気を診断する場合がほとんどです。ASTとALTはほとんど同じ働きをする酵素です。ただし、ASTの場合は肝臓以外の心臓や筋肉などの細胞にも含まれておりこれらに異常があっても血液中の数値が上昇します。

ASTの数値が高い場合は、医師の治療と生活指導のもと、低たんぱく、低脂肪の食事を食べるよう心がましょう。ストレスを解消したり十分な休養をとることも大切です。

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